KB5077243


Microsoftは、Devチャネルのインサイダー向けにWindows 11バージョン25H2用の累積アップデートKB5077243(Windows 11 Insider Preview Quality Update、26300.7939)をリリースしました。このアップデートには、バッチファイルの新しい保護モード、共有オーディオ管理の改善、ナレーターの新機能、およびシステムの信頼性とパフォーマンスのさまざまな改善が含まれています。

アップデートをインストールするには、[設定] > [Windows Update] に移動し、[アップデートを確認] をクリックします。インストールを完了するには、コンピューターの再起動が必要です。

以前にビルド26220を使用していたDevチャネルのインサイダーは、イネーブリングパッケージKB5073032を介して自動的にビルド26300に移行されます。


新機能の仕組み:

バッチファイルの保護モード(.batおよびCMD): カーネルレベルでのファイルロック — cmd.exeが.bat/.cmdファイルを起動する際、CreateFileFILE_SHARE_READFILE_SHARE_WRITEなし)で呼び出される。プロセス終了まで書き込みを防止。モードはLockBatchFilesInUse=1HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Command Processor)で有効化。Application Controlはマニフェスト内の要素も確認する。

コード整合性チェックのパフォーマンス改善: 従来はバッチの行ごとにWinVerifyTrustによるデジタル署名検証が実行されO(n)のI/Oが発生。現在はファイルオープン時に1回だけ検証し、結果をプロセスコンテキストにキャッシュ。大規模スクリプトでは10~20倍高速化、特にネットワークドライブや厳格なDevice Guardポリシーで効果的。

共有オーディオ(プレビュー)— 個別ボリュームスライダー: Bluetooth LE Audioマルチポイントを使用 — 2人のユーザーのオーディオセッションは1つのアダプターを経由するが、別々のAudioEndpointVolume APIインスタンスで処理。各ユーザーはaudiodg.exe内で独自の仮想ストリームを持ち、sndvol.exeスライダーがリスナーごとにIAudioEndpointVolumeを独立制御。マスターボリューム(ハードウェアキー/ISimpleAudioVolume)は両ストリームに同時に影響。

共有オーディオ — タスクバーインジケーター: 共有開始時、バックグラウンドCOMサーバーがAudiosrvからのAudioSharingStartedイベントをサブスクライブ。インジケーターはネイティブITaskbarList3オーバーレイアイコン。クリックでms-settings:sound-devices?shared=1付きサウンドコントロールパネルに対してShellExecuteを呼び出し。停止はIMMDevice::Activateで仮想エンドポイントを切断。

LE Audioエコシステム拡張: bthleenum.sys内でサポートされるPACS/ASCSプロファイルのリストを更新。モデルごとにPnP識別子(VID/PID)をレジストリに追加(例:Samsung_Galaxy_Buds4_Pro)、LC3コーデックバージョンを検証。SonyおよびXbox固有のCCID適応を実装し、適切なマルチユーザーモードを実現。

ナレーター — ステータスバーの新コマンド: ホットキー(ナレーターキー + )ハンドラーはNarrator.exe内で低レベル入力フック(SetWindowsHookEx)を使用。UIA経由でステータスバーのIUIAutomationElementを取得し、GetCurrentPropertyValue(UIA_NamePropertyId)を呼び出し、ISpVoiceで読み上げ(フォーカス変更なし)。ExcelではCOMRange.Sumで選択セルの合計も追加。

タスクバー — 自動非表示アニメーション一時停止と信頼性向上: 一部ドライバーとの互換性問題のため、dwmapi.dll内のDWMWA_TRANSITIONS_FORCEDISABLEDで自動非表示トランジションを無効化。セーフモードでの読み込みを改善 — Taskbar.dllGetSystemMetrics(SM_CLEANBOOT)SafeBootを確認し、問題のあるアニメーションをスキップ。

ストレージ — 更新ファイル削除の信頼性: cleanmgr.exeおよびStartComponentsCleanupWorkで、ロックされたファイルの処理を改善 — 削除できないファイルにはMOVEFILE_DELAY_UNTIL_REBOOT付きMoveFileExを使用。windows.oldではGetFileSecurityで権限を確認し、フォルダを使用しているサービスを停止した後にRemoveDirectoryを再試行。

入力 — ADLaMキーボードの信頼性: kbdadam.dllドライバーを修正 — 以前は高速なレイアウト切り替え(ActivateKeyboardLayout)でuser32!SendInput内の仮想キー変換バッファリークが発生。現在はWM_INPUTLANGCHANGEを適切に処理し、ImmActivateLayoutを介して文字マッピングを同期、入力エディターでのフリーズを解消。


マイクロソフト公式サイトでの発表

直近の10件のWindows更新プログラム:

更新プログラム ビルド バージョン Windows チャネル 公開日
KB5089507 26220.8474 25H2 Windows 11 Beta 2026-05-15
KB5089499 26300.8493 25H2 Windows 11 Experimental 2026-05-15
KB5089497 28020.2134 26H1 Windows 11 Experimental 2026-05-15
KB5089570 28000.2173 26H1 Windows 11 Preview 2026-05-14
KB5089573 26200.8521 25H2 Windows 11 Preview 2026-05-19
KB5087420 22631.7079 23H2 Windows 11 Stable 2026-05-12
KB5089548 28000.2113 26H1 Windows 11 Stable 2026-05-12
KB5087544 19045.7291 22H2 (ESU) Windows 10 Stable 2026-05-12
KB5089549 26200.8457 24H2/25H2 Windows 11 Stable 2026-05-12
KB5089417 26220.8370 25H2 Windows 11 Beta 2026-05-08