KB5074105


マイクロソフトは、Windows 11 バージョン 25H2 (2025 年更新) 向けにプレビュー更新プログラム KB5074105 (ビルド 26200.7701) をリリースしました。この累積パッケージは、x64 (amd64) および ARM64 プロセッサを搭載したデバイスを対象としており、品質の改善、新機能、修正が含まれています。変更は、「段階的ロールアウト」(すべてのデバイスに同時に利用できるわけではない) と「通常のロールアウト」(すべてのデバイスにすぐに利用可能) の 2 つのカテゴリに分類されます。

既知の問題。 この更新プログラムでは、Windows MIDI サービス パッケージをインストールするときに、配布されるパッケージに現在デジタル署名がないためにセキュリティ警告が表示される場合があります。また、セキュア ブート データベースをリセットしたり、セキュア ブートを再度有効にしたりすると、Secure Boot violation エラーが発生する可能性があり、まれに特別な回復メディアの作成が必要になります。

更新プログラムのインストールは、Windows Update から行います。これを行うには、[設定] > [Windows Update] に移動し、[更新プログラムのチェック] をクリックします。パッケージをダウンロードした後、コンピューターの再起動が必要です。インストール後、Windows 11 のビルドは 26200.7701 に変わります。

この更新プログラムには、Copilot+ PC カテゴリの通常のロールアウト (段階的ロールアウト) に関する変更や、別途リリースされるその他の機能は含まれていません。App SDK パッケージと MIDI ツール (MIDI コンソール、MIDI 設定) は個別に配布され、Windows MIDI サービス ページおよび GitHub からダウンロードできます。


新機能の仕組み:

設定アプリ内のエージェント: Copilot+ PCのNPU上で動作するローカルAIエージェント。音声/テキストコマンドを処理し、クラウドに送信せずWindows APIを呼び出して設定を変更。言語拡張は、署名済み言語パックを確認しながらシステムストアから対応モデルをダウンロードする。

クロスデバイス再開 (Cross Device Resume): Project RomeWNSを使用してAndroidとPC間でタスクを同期。PCで再開するとアクションURIまたはディープリンクが渡され、Windowsは登録済みハンドラ(ms-word:http:)にマッピングする。電話機のみのオフラインファイルは非サポート(仲介なしでは直接FSアクセス不可)。

Windows MIDI サービス: 低レイテンシのためのWinRTMMCSSベースの新しいスタック。カーネル内のプロトコルプロキシによる自動MIDI 1.0↔2.0変換。MIDI Endpoint ManagerによりMIDIポートを共有可能。App SDKパッケージは現在unsignedのため、手動信頼またはテストモードが必要。

ナレーター: UIAutomation Coreを介してUIツリーを分析。発表するプロパティ(NameRoleValuePositionInSet)の順序と構成をユーザーが設定可能。レジストリに保存され、音声合成器に送信する前のフィルタとして適用され、再起動せずに情報ノイズを低減する。

設定ホームページのデバイスカード: ms-settings:ページはWMISMBIOSを介してモデル、RAM、CPU、ビルド番号を問い合わせ、DeviceMetadataServiceを介して製造元のアイコンを取得。Microsoft Account Activity Serviceに接続して使用時間を表示。StartDocked内のXAML Islandsでレンダリングされる。

Smart App Control (SAC): WDACとクラウドIntelligent Security Graphに基づく。クリーン再インストールなしで切り替えると、WdBoot.sysとレジストリHKLM...\CI\Policyのフラグが変更され、その後Managed Installerポリシーと署名+評価のチェックが適用される。

ボイス アクセス (Voice Access): オフライン音声認識モデル(WSRベース)を使用。簡素化されたウィザードは設定 > プライバシー > 音声を呼び出し、ISpRecognizerを介して.grxml文法をダウンロードし、MMDevice APIを介してマイクをチェックし、ノイズ抑制のためのAudioProcessingキャリブレーションを実行する。

音声入力 (Voice Typing): DictationパイプラインにDelay before action設定が追加された。コマンド認識後、UIPIのタイマーが指定されたミリ秒だけ実行を一時停止し、意図的なポーズと自然な発話の躊躇を区別して誤ったコマンド起動を減らす。

拡張サインインセキュリティ付きWindows Hello (ESS): ESSにはVBSEnhanced Key (EK)を持つ信頼済みTPM 2.0が必要。外部指紋スキャナーはWBFを介して認証する:スキャナードライバーはMalipo APIと通信し、指紋ハッシュはsecure channelでTPMに保護され、チップから出ることはない。

スタートメニューの修正: StartExperienceHost.exeXAML Popupによるポップアップ通知のバウンディングボックス計算エラーを修正。RTL言語向けにLayoutDirectionロジックを修正 – メニューはシステムロケールだけでなくITaskbarControl::IsCenterAlignedでタスクバーの配置を確認するようになった。

キオスクモードの修正: MDM+AssignedAccessポリシーの適用失敗によるエラーOperation was canceled due to restrictionsを修正。AppLockerShell Launcherフィルターの適用順序を変更し、マルチアプリキオスクへのサインイン時の誤ったRPC_E_CALL_CANCELED呼び出しを除去。

Windows Updateの修正: Windows Insider Programへの参加時のMUSでのデッドロックを修正。以前はwuapi.dllRegisterForUpdatesUSOからの応答を待ってブロックしていた。タイムアウトと非同期要求キューを追加。

ファイルエクスプローラーの改善: 同期WNetGetResourceInformationGetFileAttributesExの呼び出しを減らし、ネットワークリソースでの応答性を向上。DFS referralのキャッシュとバックグラウンドスレッドでのIEnumIDListによる非同期フォルダ列挙を導入。

サインインの修正: 初回サインイン時のexplorer.exeのハングは、自動起動アプリ(レジストリRunキー)とShell Desktopの初期化の間の競合状態が原因。修正によりCoInitializeExのタイムアウトとタスクバー用のISMロックを追加。

Windowsライセンス認証の修正: アップグレード中にライセンス認証サーバーとのハードウェアバインディング(HWID)エラーが発生。クライアントsppc.dllの動作を修正:指数バックオフで再試行し、再起動前にライセンスをTokens.datに正しく保存する。

デスクトップアイコン: SysListView32のバグを修正:ファイルの更新(名前変更、開く)時に不完全なリスト再構築によりアイコンが移動していた。修正により非視覚的操作に対する自動LVN_ITEMCHANGEDをブロックし、アクション完了後にのみSetItemPositionを適用する。

キーボード入力の修正: キーボード設定のキーリピート遅延(Repeat delay)のラベルが、LTR/RTL.reswテキストリソースへの誤ったバインディングにより逆順で表示されていた。KeyboardPropertiesパラメータのListView内のインデックスを修正。

ユーザーアカウント制御 (UAC) の修正: 非管理者アカウントから昇格された特権でWindows Terminalを起動する際のハングは、同じCOMスレッドでConsent UIの応答を待つことが原因。ShellExecuteEx(runas)リクエストをIUAControl::Promptのタイムアウト付き別の非同期コンテキストに移動することで修正。

セキュアブート: 24H2では、セキュアブートデータベースにWindows UEFI CA 2023証明書が既に存在する場合にのみBoot Managerが更新される。bootmgfw.efi(2011)は2023署名バージョンに置き換えられる。データベースをリセットすると検証エラーが発生する(古い署名が存在しないため)。まれにリカバリメディアが必要になる場合がある。

DPAPIのドメインバックアップキー管理: 管理者はグループポリシー(GUID: {...})を介してDPAPIマスターキーのローテーション頻度を設定できる。Lsass.exeCryptGenRandomを使用して新しいキーを生成し、ドメインコントローラーの公開鍵で暗号化する。古いキーはレガシーデータの復号化のために保持される。

ディスプレイとグラフィックスの修正: 分離されたマルチユーザー環境でのブラックスクリーンは、異なるGPUドライバー間でのセッション切り替え時のDWMエラーが原因。IDXGIFactory::MakeWindowAssociationでのチェックを追加し、ユーザー切り替え時にD3D11デバイスを強制的にリロードすることで修正。

ナレーター起動の修正: ISOからのWindowsインストール中、AppX deploymentが利用できないWinPE環境では署名済み言語モデルが存在しないためナレーターが起動しなかった。audit mode中にMicrosoft.Windows.Narrator_8wekyb3d8bbwe\Windows\SystemAppsに事前展開することで修正。

iSCSIブート障害の修正: ネットワーク準備完了前にiSCSIイニシエーター (msiscsi.sys)の初期化がタイムアウトすることによるエラーInaccessible Boot Deviceを修正。HKLM...\MSiSCSI\ParametersTimeoutInSecondsレジストリキーを追加し、ルートファイルシステムをマウントする前にロード順序をGROUP_NDISに変更。



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